最近、よく耳にするネットリテラシーという言葉。
具体的にどのような意味を指すのかみなさんはご存知ですか?
身のまわりに「この人ネットリテラシーがない!」という人がいる…
自分はネットリテラシーに欠けている行動をしていないか心配…
インターネットに日々触れ合う昨今ではそんな方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、ネットリテラシーがある人と無い人を例にあげて、ネットリテラシーについて深堀りしていきます。
ネットリテラシーとは、インターネットを適切に使いこなす知識や能力のことです。
インターネットリテラシーとも言います。
ネットリテラシー検定機構によれば以下のように定義づけられています。
ネットリテラシーとは「インターネットの便利さと脅威、ルールを理解し、適確な情報を利用して、よりよい情報発信をすることができる能力」のことを意味し、インターネットを利用するシーンでは必要不可欠なものです。
出典:ネットリテラシー機構
Literacy(リテラシー)を英単語として調べてみると
「読み書きの能力」「(特定の分野の)技能、知識、能力」という意味があります。
リテラシーをカタカナでその意味を調べてみると、
ある特定の与えられた材料から必要な情報を引き出し、活用・応用する能力。
というように、英単語でのLiteracyに比べ、日本語化されることで、さらに応用力が加わったような意味合いで使われます。
昨今では、日常生活においても仕事をする上でも必要不可欠となったネットリテラシー。
では、ネットを適切に使いこなす知識や能力とはどういった意味でしょうか?
次の章では、ネットリテラシーがある人と、無い人の具体例を通して「ネットを適切に使いこなす知識や能力」について解説していきます。
ネットリテラシーがある人、ない人とは?
ネットリテラシーがある人とは?
ネットリテラシーがある人は、ネット上の情報を冷静に見渡する力があります。
ネット上には間違った情報や、確実性のない情報も拡散していることを前提として、まず知りたい情報を検索します。
そして、受け取った情報の真偽を判別し、ネット上でのトラブルを回避する知識や能力が備わっています。
・情報の出所などから嘘やでたらめなどを判別できる
→必要な情報を効率的に検索し、正しい情報を取得する能力がある。
・無断でネット上にある画像や音楽など創作物を使用しない
→ネット上における著作権に注意できる。
・他人の個人情報など、公開して良いモノとそうでないモノの区別が出来る
→現実世界と同様にネット上におけるプライバシーに配慮できる。
・よくわからないファイルやフリーソフト、アプリをダウンロードしない
→ネットを使用することで生じる情報漏洩の危険性とセキュリティの重要性を理解している。
他にもクラウドを使用するなど、
「インターネット通信を介して仕事や外部との接触を行うことができる」
など、ネットを使用したビジネスやデータのやり取りができる能力を持っていることも、ネットリテラシーがある人と言われます。
ネットリテラシーがない人とは?
ネットリテラシーがない人は、ネット上に拡散されている情報を鵜呑みにしやすい傾向にあります。
さらに取得した情報の真偽が判断できず、間違った情報を自ら拡散してしまうことが度々見られます。
正しく情報を利用するための知識がないため、被害者になるだけではなく、加害者になることもあります。
・検索の上位や、SNSに何度も表示されるニュースなどを鵜呑みにする
→誤報やフェイクニュースなどに対し、情報の真偽を判断する能力に欠ける。
・無断でネット上にある画像や音楽などの創作物を気軽にコピーし、使用する
→ネット上にも著作権という認識が欠けている。
・自分や他人の個人情報を含む情報を、無断でSNSなど誰でも閲覧できる場所に公開する
→ネット上でのプライバシーやマナーに対する意識が低い。
・よくわからないファイルやフリーソフトなどを何も判断せずダウンロードする
→ネットを使用することで生じる情報漏洩の危険性とセキュリティの重要性に関する知識に乏しい。
他にも、ネットリテラシーがない人は、セキュリティ面ではPCやアプリのパスワードを他人にもすぐに分かってしまうような設定にしていたり、付箋に書いてデスクに貼っていたりします。
また、ネット上でのプライバシーやマナーに欠けることから、SNS上などで加害者になったり、トラブルに巻き込まるといったこともあるようです。
あなたには、ネットリテラシーがありますか?
あなたには、ネットリテラシーが身についていますか?
パソコン初心者やインターネットに不慣れな人に関わらず、今までスマホなどでネットを利用してきた人の中にもネットリテラシーが低い人は多いように見受けられます。
「自分はネットを使うことには慣れているからそんなはずはない!」
もし、そういう方がいたら、一度胸に手を当てて考えてみましょう。
タイムラインにあがってきたゴシップ記事などを全て鵜呑みにして拡散していませんか?
SNSのアイコンに、どこからか無断でダウンロードした画像を設定していませんか?
友達と撮影した写真を、その友達の許可を得ずにSNSやブログに投稿していませんか?
有名人の住んでいる地域や目撃情報など、個人情報が分かる内容をネット掲示板などに書き込んでいませんか?
使用するソフトやアプリの安全性をちゃんと調べてからダウンロードしていますか?
もし一つでも思い当たることがあるならば、インターネットを利用するときにネットリテラシーのない行動になっていないかどうかを意識してみてはいかがでしょう?
「この情報って出どころはどこだろう?(本当に信用していいのかな?)」
「この画像は使用していいのかな?」
「このつぶやきって個人情報にあたるのかな?」
「このアプリ、みんな使ってるけど本当に安全なのかな?」
まずは、今まで当たり前にネット上でやっていた行動を少し疑ってみることから始めてみるといいかもしれません。
最近ではネットリテラシーやネット上での倫理について詳しく書かれた書籍も出版されています↓
インターネットが身近になった現代だからこそ
子供のころからのネットリテラシーに関する教育も必要不可欠になるでしょう。
若年者向けの書籍も出版されているのでご紹介します↓