インド映画「きっと、うまくいく」の名言から学ぶ、これからの「頑張り方」

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2009年に公開されたインド映画「きっと、うまくいく」

聞いたことはあるけれど、まだ観たことがないという人も多いのではないでしょうか?

「インド映画だから、歌って踊るんでしょ?」と思っていたら、よく作り込まれたストーリーに胸に刺さる名言の数々。

心を打たれる人続出の映画「きっと、うまくいく」ってどんな映画?

今回の記事では、「きっと、うまくいく」の紹介と、映画の名言が教えてくれた「頑張り方」について、作中の名言を通して紹介していきます。

世界のスターたちも絶賛した「きっと、うまくいく」とは?

スピルバーグ監督ブラッド・ピットなど世界の名だたるスター達が賞賛し、世界的大ヒットとなったインド映画「きっと、うまくいく」

こんな人におすすめ▼

✔️ これから先のことに自信が持てない人

✔️ 夢や目標のための一歩が踏み出せずにいる人

✔️ 「頑張ること」に疲れている人

✔️ ポジティブな気持ちになりたい人

登場人物(主な3人)

ランチョー

「All Izz well(うまくいく)」が口癖で、3人の中でも一番のお調子者。
一見「バカ」と思われがちだが、学ぶことに情熱を持ち、成績優秀。
競争社会の「構造」に疑問を訴え、本質を突く言葉で教授たちを黙らせるなど、実は「天才」。

ファルハーン

優しい性格だが、自分のやりたいことをいつも出来ずにいる。
親の期待に応えるため、エンジニアを目指すも、本当はカメラマンになりたいと思っている。
「やりたいことをやれ」とランチョーに促されるも、一歩を踏み出せずに悩む。

ラージュー

貧困家庭の育ちで信仰心が厚く、臆病者。
指の本数よりも多い数のお守りの指輪を身につけ、先の見えない将来に常に怯えている。
卒業と就職に強い不安を感じるも、ランチョーに「今に集中しろ」と諭される。

あらすじ(ネタバレ無し)

2000年代のインドで、名門理系大学である「ICE」に入門したランチョー、ファルハーン、ラージュー

エンジニアになるため秀才たちが競い合う大学内で、3人は、学長を怒らせ、珍騒動を巻き起こす。

生まれも育ちもバラバラな3人が、「競争社会への疑問」や「親の期待」「将来への不安」と向き合いながら青春を謳歌する物語

頭脳明晰なランチョーは、変わり者だが常に情熱を持って工学を学び、成績優秀。

一方、ファルハーンとラージューはプレッシャーと先の見えない将来への不安で大学の勉強にも身が入らず、良い成績が出せずにいた。

そんなファルハーンとラージューに、ランチョーが投げかける言葉の数々が、やがて2人の人生を変えていくことに。

物語は、大学を卒業した5年後の「現在」と5年前の「過去」が同時進行で進み、卒業と同時に姿を消したランチョーを探す旅から物語が展開していく。

>> 「きっと、うまくいく」を観る

「頑張る」人に刺さる名言の数々

仕事や勉強、世間体や社会生活での競争に揉まれ、頑張ることに少し疲れてしまった人。
今までずっと頑張ってきたはずなのに、成果が出ずにくすぶっている。

そんな人に刺さる、作中の名言たちを一覧にしてみました。

ちなみに今回は、Amazon prime video字幕版で観た中から抜粋した言葉です。
吹替版は、同じ意味でも違った表現がされていたので、一部は吹替版のセリフも交えながら紹介していきます。

Amazon prime video なら今なら無料で視聴できるのでオススメです。
(※2022年1月現在の情報です)

All izz well

映画タイトルのもとにもなった、ランチョーの口癖All izz well(アール・イーズ・ウェール)」
日本語では「うまーくいーく」と訳されていますが、とても深い意味があります。

「簡単には覆せないかもしれない困難」に遭遇した時にランチョーが口にする言葉です。

All izz well」という言葉自体は、むかし村の夜回りが警備中に安全確認のため大声で言っていた言葉。

ある日いつものように夜回りが、この言葉を発していたところ盗みに入った泥棒が驚いて逃げた、という逸話が映画の中で話されます。

しかし、この話には続きがあります。
実は村の夜回りはトリ目で、何も見えていない中、毎日「All izz well」と言っていたそうです。

ランチョーがこの逸話を聞いた時に思ったことは、
「心はとても臆病で、マヒさせる必要がある」ということ。

そこで困難が発生した時にはいつもこの言葉を唱えるようになったそうです。

「何とかなるよ〜」と開き直ることとはちょっと違う。

自分の感情をコントロールする、少しマッチョな言葉だと思います。

僕らにとって人生は競争

ファルハーンがランチョーを探す旅の冒頭で言う言葉です。

「必死で走らないと蹴落とされる」という言葉が続き、彼が生まれた瞬間にエンジニアになることを運命づけられていたことが説明されます。

1950年に廃止されたカースト制が根深く残るインドで、職業選択を制限してきたカースト制には存在しない「ITエンジニア」が、カースト制と貧困から抜け出すカギでもありました。

当時のインドの事情が短い尺の中で描かれ、親のプレッシャーから自分の希望を言えずにいた、かつてのファルハーンを振り返る印象的なセリフです。

この言葉の経緯を読み解くと、インドの事情がわかる。

日本だと「負け組」になるのが怖くて競争に参加する人も多いのでは?

なぜ鉛筆を使わないのですか?

「ウィルス」というあだ名で呼ばれる堅物の学長が新入生たちに向けて演説した「宇宙飛行士のペン」の話に対し、ランチョーが質問した言葉です。

「宇宙飛行士のペン」とは、無重力空間の宇宙でも使えるペンを作るため、何十万ドルもかけて開発されたペンのこと。

「優等生のペン」と称され、学長が前学長から受け継いだペンです。

他の新入生が「次は自分が受け継ぐのだ!」と目をらんらんとさせる中、
「宇宙でペンが使えないなら、なぜ鉛筆を使わないのですか?」とランチョーが質問します。

ペンではなく、鉛筆を使えばペンを開発することに多大なコストをかけなくて済む

他の新入生たちが「次は自分だ」と競争心を燃やす中、ランチョーは「コストと実用性」に関し疑問を唱え学長を黙らせます。

ランチョーの考え方や力を注ぐ場所は、他の新入生たちとは違う。

そんなことが描かれているセリフです。

人にわからないと定義もムダでは?

機械の定義を教授に質問されたときのこと。

ランチョーが「人の時間を助け時間を節約するのが機械です」と機械の定義について易しく噛み砕いて答えたところ、「易しい言葉が好きなら文系へ行け」と叱責されてしまいます。

教室では、教科書通りにスラスラと機械の定義について小難しく答えた生徒が誉められます。

しかし、それでは人に伝わらない、とランチョーは主張します。

吹き替え版では
「理解することも大事では?」
というセリフになっています。

教科書通りに覚えたことを引用したところで、果たしてそれが役割を成しているのか?ということを考えさせられます。

知識はどこでも学べる

ファルハーンが大学時代の思い出を振り返りながら紹介したランチョーの言葉です。

何かにつけ疑問を唱えては、教授たちの逆鱗に触れ、よく退出させられていたランチョー。

そんな時は、他の授業に紛れ込んで工学を学びます。

常にドライバーを持ち歩き、気になった機械を分解。

決して受け身ではなく、前のめりに知識を吸収していくランチョーの性格がわかる言葉です。

常に学問に対し情熱的にアプローチするランチョーの姿勢が伺えます。

飛ぶよ 飛ばしてやる

まだ「ドローン空撮」という言葉が定着する何年も前に、学友のジョイが大学の課題でリモコン機能付きカメラ搭載の小型ヘリを開発していました。

学長たちからは「非現実的だ」と揶揄され、相手にもされません。

しかし、ランチョーだけが「すごいヘリだな」「監視カメラに使える」と可能性を信じます。

ジョイはヘリの開発を諦め自暴自棄になってしまいますが、ランチョーがその開発を密かに続けます。

自分の単位そっちのけで、可能性があると信じたものに自分の時間と労力を注ぐ。
そんなランチョーの姿勢がわかるセリフです。

実際にドローンが日本で流行する以前にこの映画が撮影されていたことにも驚きです!

可能性があると信じたものに情熱を注ぐ。そんな頑張り方って良いですよね。

鶏は卵の運命を知らない

挿入歌「All izz well」の歌詞より。

「ヒナ誕生か それとも 目玉焼きか」という歌詞が続きます。

つまり「誰も将来のことはわからない」ということです。

そして挿入歌All izz well」ではこう言っています。

人生が手に余るときは 唇を丸めろ

唇を丸め 口笛吹いて こう言え

All izz well(うまーくいーく)

挿入歌:All izz well より

友人たちから「ランチョー導師」と呼ばれる天才の彼にも、やはり困難は訪れるようです。

そんな時でも、前向きなランチョーの姿勢を取り入れたいものです。

エンジニアは狡猾だ

学長のプレッシャーに学生が潰されてしまう様を見て、ランチョーが学長に言い放った言葉です。

「脳への圧力を測る機械は作らない」という言葉が続きます。

吹替版では
「エンジニアは賢いから、あえて作らないんだ。ストレス測定器を」
というセリフになっています。

当時問題になっていた学生の自殺問題に対し言及するセリフでもあります。

確かに。世の中には便利な道具がたくさんあるのに、ストレスやプレッシャーを計測する道具ってあまり聞いたことがない。。。

何のための1位です?

学生の自殺問題に関し、社会の構造や仕組みについて異を唱えるランチョー。

しかし、学長は、この大学が全国1位であることを誇らしげに説明します。
そんな学長にランチョーが言い返した言葉です。

大学が評価されているのは、あくまで成績や就職率のこと。

また、ランチョーたちが通うICEでは新しい発明やひらめきについては議論されません。

ここは学問ではなく点の取り方を教えてる」と、ランチョーは学問と教育のあり方について言及しています。

1位を追求すること自体は否定していないランチョー。

ですが、競争することが学ぶことの喜びや新しい知識との出会いを妨げてしまっていることを訴えます。

日本人でも試験や成績順のために勉強を頑張ったって人が多いのでは?

ムチを使えばライオンも芸をする

学長の怒りを買ってしまい「だったらお前が教えてみろ!」と教壇に立たされたランチョーが、教育とはどうあるべきかについて演説した時に言った言葉です。

吹き替え版だと
「ムチを使って脅されれば、サーカスのライオンだって芸をする」
というセリフになっています。

競争を煽ることで圧力が増し、学生たちは学ぶことの楽しさを見失ってしまった。

「それは訓練で教育じゃない」と続けます。

自分が今頑張っていること、始めようとしていることは、プレッシャーというムチに、脅されてはいないだろうか、と考えるきっかけになりました。。。

成功ではなく優秀さを追求しろ。成功は自ずとついてくる

将来が不安でイライラとするラージューにランチョーが言った言葉です。

吹き替え版だと
「成功を追うな まずは実力をつけること。そうすれば成功はついてくる」
というセリフになっています。

字幕版の「優秀さを追求」と、吹き替え版の「実力をつける」はどちらも過去の成功者が行ってきたことではないでしょうか?

ですが、世界の成功者たちを見てみると最初から成功だけを追っていた、という人はあまりいないのではないでしょうか?

新しいものを生み出し、世の中の役に立つ発明をするために実力をつけ、優秀さを追求し続けた結果、成功者となるのかもしれません。

「頑張る」こととは少し違う「実力をつける」は、より頭を使う気がします。
そう考えると、今までの「頑張る」は、やみくもに作業を積んでいただけだったのかも。。。

欠点をさらす必要はないでしょう?

大学での集合写真の撮影会の時に、ランチョーが学長に言った言葉です。

ICEでは成績を1位からビリまで掲示板に貼り出します。

そして学年の集合写真では、成績の優秀な生徒が学長の近くに座り、悪い生徒が遠い距離で立った状態で撮影が行われます。

同じ学友同士で分断が起きてしまうこの状況は「まるでカースト制だ」と言うランチョー。

そして、学長に成績を掲示板に貼り出すのをやめるように訴えます。

実名で成績を掲示板に貼り出すことこそなくなった昨今ですが、SNSのいいね数の競い合いなどで分断が起きてしまっていることってありますよね。

それが悪いというわけではないけれど、人間ってどの時代、どの場面でも「優」「劣」をつけがちですよね。

才能が生かせる仕事を探すんだ

本当は写真家になりたいファルハーンにランチョーが言った言葉です。

いつも一歩踏み出せずにいるファルハーンに対し
「工学なんかやめて動物写真家になれ」
とランチョーはアドバイスします。

もし国民的歌手ラター・マンゲーシュカルが親にクリケット選手になれと言われてたら今頃どうなってた?」

そんな例え話を添えて、ファルハーンの悩みに寄り添います。

ちなみに、吹き替え版だと
「もしマイケル・ジャクソンが無理やり父親にボクサーにされていたら・・・」
というセリフになっています。

吹き替え版の方が例えがわかりやすいですね。

「実力をつければ成功は後からついてくる」というランチョーの理論から言えば、才能を生かせる仕事を探すことって、とても理にかなっていますよね。

将来を心配してたら生きていけない

工学が好きなはずなのに、なぜか良い点数が取れずに悩むラージューに対し、ランチョーが言った言葉です。

吹き替え版だと
「未来を心配しすぎたら、今がなくなるだろう?」
というセリフになっています。

「それはお前が臆病だからだ」と断言するランチョー。

ラージューは、いつも将来ばかりを心配しすぎて勉強に集中ができてきないのだ、と諭します。

先のことが心配すぎて「今」に集中できない人が世の中に多いのでは?

吹き替え版のセリフは「今ここ」に集中するマインドフルネスっぽいですね。

臆病さを捨てろ。でないと50年後、死の床で後悔するぞ

親の期待を背負い続け、自分が本当はカメラマンになりたいことを言えずにいるファルハーンにランチョーが言った言葉です。

吹き替え版だと
臆病さを捨てろ」の部分が「今踏み出さなきゃ」
というセリフになっています。

あと一歩踏み出せば、夢に手が届くというところで「父さんが許さないさ」と怖気付くファルハーン。

そんな彼にランチョーは「あの時勇気を出せば僕の人生は」と後悔することになる、と言葉をかけます。

親の気持ちを考えすぎるあまり、自分が本当にやりたいことを言い出せない。

だけどそれは「優しい」のではなく「臆病」になっているのかもしれませんね。

きっと、うまくいく(字幕版)

インド映画初心者には、字幕版がオススメです。
字幕を追う必要がありますが、現地の言葉での会話からインドの雰囲気をより味わうことができます。

きっと、うまくいく(吹替版)

字幕だと表示時間の制限があるためか、吹き替え版になると登場人物達のセリフの情報量が多くなる場面があることから、こちらもおすすめです。
声優陣が豪華なのところもおすすめポイントです。

まとめ:ランチョーは「頑張れ」とは言わない

数多くの名言を残すランチョーですが、実は一言も「頑張れ」といった言葉は言っていません。

(もしかすると「頑張る」という概念自体が日本特有のものだからセリフとして登場していないだけなのかもしれませんが・・・)

ランチョーが「頑張れ」といった言葉を人に無理強いしないのは、彼が自由人だから。
というわけでもなさそうです。

よくよく考えてみると「頑張る」とは、漠然としすぎていています

「頑張る」とは言ったものの、目の前のタスクを全てこなさないといけないような感じがして、具体的に何をすれば良いのか分からない、という人も多いのではないでしょうか?

だから、「頑張る」って言葉を聞いたら、疲れてしまうって人がいるのかもしれませんね。

それに比べランチョーの名言は、友人達への具体的なアドバイスや、教授達への突き詰めた質問です。

また、ランチョーが言う「優秀さを追求しろ」「実力をつけろ」「頑張る」とは全く違います。

実力をつけるためには、何を頑張るのか自分で考えた上で、労力を注ぐものを取捨選択し続けなければなりません。

実力をつけることって「頑張る」ことよりもはるかに難しい!!

そのためか、ランチョーの友人へのアドバイスには手厳しいものもあります。

実際に実力があるランチョーだからこそ、彼の名言はどれも具体的で言いたいことがはっきりしています。

そして、おそらく日本人が思い描く「頑張る」と、ランチョーの「頑張る」は大きく違っていると思います。

【ランチョーの「頑張り方」】
・成功にとらわれず、競争にこだわらない。
・「ワクワクするか?」を大事にする。
・好きなものに情熱を注ぎ、優秀さを常に追い求める。
・可能性があると信じたものに、時間と労力を注ぐ。
・情報は「丸暗記」ではなく、他者も理解しやすい形に加工する。
・疑問を持ったら「原因」と「構造」を見直す。


「きっと、うまくいく」から学ぶ、ランチョー式の「頑張り方」を取り入れると、あなたの人生も変わるかも?

学生時代、あれだけ臆病だったファルハーンとラージューの変貌にも大注目です。

気になった方はぜひAmazon prime videoからチェックしてみてください▼

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